2018/01/19

呼吸器内科、酸素リハビリ外来担当の木田厚瑞 先生が『息切れで悩むCOPD』を出版されました。
【目次】
- 1章 COPDという病気について
- 2章 COPDの治療と、関係の深い病気について
- 3章 COPDの治療の進め方
- 4章 在宅酸素療法(HOT)はどのように進歩したか
- 5章 包括的呼吸リハビリテーションを取り入れて活動性を保とう!
- 6章 賢い患者となるために
COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気は、とりわけ説明が難しい病気の一つです。昔とは格段に治療法が進歩していますが、今に至っても完治させることができる病気ではありません。とはいえ、必ずしも悲観的な状況ではなく、重い状態であっても普通の生活を送っている人もたくさんいます。そのために必要なのは、自分の病気に必要な「情報」を正確に入手することです。
ここでいう「情報」とはインターネットでえられるような「知識」とは区別されます。「知識」は豊富でも自分の病気に役立つ「情報」となるかどうかはわかりません。同じように「説明」と「説得」は違います。説得の目的は、患者さんが間違って理解していることを正し、治療の効果をできるだけ高めることにあります。医療者の立場で治療を行うこと、このことはそれぞれの患者さんに必要な「情報」を伝え、「説得」し伴走者となることだ、という結論に達し上梓した本です。
本書では、COPDという病気を中心に、経過の長い治療に必要な「情報」について解説し、患者さんやその近くにいる方たちを説得し、勇気づけたいと思います。
- 【著者】
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- 木田厚瑞
- 日本医科大学特任教授
- 日本医科大学呼吸ケアクリニック所長
- 【出版】
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- 株式会社 法研